2007年06月24日

我らが影の声 (Voice of our shadow)

 亡き兄の存在と、その死の記憶に縛られつづけるジョゼフ・レノックス。ウィーン在住の新進作家である彼は、映画好きのテイト夫妻と知り合い、親友となる。過去を断ち切ったかのように幸福な生活をおくる彼。だが、しかし……

 恐い。

 いわゆる「ホラー」としての恐さでは、キャロルの作中一番恐いと思う。完璧な伏線と衝撃の結末、という点では処女作と並んでピカイチ。その結末を、何倍にも恐ろしくしたのが本編だ、と思っていい。

 これ以上何を書いてもネタバレ。キャロルの本はほとんどそうだけど、子の作品はほんとに紹介者泣かせ。

 とにかく、怖くて、衝撃的で、後味の悪い、でもさっと読める軽さをもった本が読みたければ、迷わず買うべき。


posted by けいりん at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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